イノシシ

2019年は、日本ではイノシシ年にあたります。十二支にまつわる信仰には、国ごとに細かな違いがあるのです。十二支は主に東アジア、特に中国、韓国、日本、そしてタイでも見ることが出来ます。

十二支のタイでの呼び方はこんな感じです。ネズミ、牛、虎 、ウサギ、龍、蛇、馬、山羊、猿、鶏、馬、豚。
一方、日本ではこんな感じです。ネズミ、牛、虎、ウサギ、龍、ヘビ、馬、羊、猿、鶏、犬、イノシシ。

細かいところを見ていくと、2種類ほど動物が違う年があります。タイでの山羊年は日本の羊年、タイでの豚年は日本のイノシシ年にあたります。
日本人にとってイノシシは、野生ではありながら、とても親しみ深い動物のように見えます。特に佐賀の人にとってはそうです。佐賀県では道路に「イノシシ注意」の看板が立っています。それだけ道路にイノシシが飛び出す可能性が高いということです。しかし、日々の生活の中で、イノシシに出会える確率はそれほど高いものではありません。なぜなら彼らは夜行性で、主に日が暮れてから餌を求めて歩き回るからです。もし夜遅くや早朝の時間帯でなければ、彼らに出会うことは簡単なことではないでしょう。

しかし、2019年はイノシシ年です。この時期に日本を旅行すれば、イノシシに出会うことは簡単です。沢山の可愛い人形のイノシシにきっと出会えることでしょう。もし佐賀に来たなら、陶器製の愛らしい人形に出会えることでしょう。この人形は「のごみ人形」と言って、佐賀県鹿島市の有名な郷土玩具です。戦争が終わった昭和20年(1945年)ごろから作られ、下の世代へと引き継がれました。ここでは「子供たちを笑顔にしたい」という思いを持って、日々新しい人形が作られ続けています。その種類は50種類以上もあります。毎年作られる十二支の人形は、その可愛い見た目が人気で、年賀切手の図案にも、ウサギ、羊、馬年用と、もう3回も選ばれているのです。

もし、のごみ人形に興味がある人がいれば、同じ鹿島市にある祐徳稲荷神社の門前町商店街へ行ってみてはどうでしょうか。イノシシやその他十二支の人形を買って帰って家で飾れば、運気がきっと良くなること間違いなしです。その年ごとの干支の動物を飾るのがおすすめです。日本でイノシシの人形を買い、家に持って帰ってから飾ってみれば、見た目にも少し変わって、面白く見えることでしょう。



名前:ノイ
出身:タイ バンコク
日本人の夫と息子と一緒に、佐賀県武雄市若木町で子育て中。
タイにいたときはアート・出版関係で働いていていました。
九州通訳特区ガイドの資格(タイ語)を持っています。