御船が丘梅林

今年は梅の花が例年より早く咲きました。飛び梅が有名な福岡の太宰府天満宮では、1月の中旬から梅が咲き始めました。それを知ってから、家の近所を散歩しているときも気を付けて見ていると、梅の木が白い花を付け始めていることがわかりました。

2月の中旬にこんなニュースを聞きました。武雄神社の近く、御船山の東山ふもとにある御船が丘梅林がオープンして、観梅まつりというイベントが開催されているとのこと。「梅林茶屋」という期間限定のお茶屋さんが営業していて、座ってお茶を飲みながら梅林を眺めることが出来るそうです。梅の花餅という有名な美味しいお菓子もあるそうです。
この梅林はどこにあるのか、以前からずっと気になっていました。まだ機会がなかったからです。念願叶って、今年はようやく行くことが出来ました。花がきれいに咲いているとか、そろそろ見頃だとか以前からニュースを聞いて、気になっていました。

梅林には車に乗って行きました。武雄神社の近くに車を停めて、看板に従ってどんどん進んで行きます。神社の前を通り過ぎ、保育園の角を曲がってしばらく行くと、甘い梅の香りが、冷たい風に乗って流れて来ました。丘を登ると、きれいな景色が広がっています。梅林の後ろには御船山。船のような形のこの山が目に飛び込んで来ます。御船が丘梅林の広さは約16,900平方メートル。3,000本の梅の木が植えられています。しかし梅林は広々としていて、一目一万本という異名を持つほど、眺めが良いのです。様々な種類の梅の木が連れ立って咲いています。しだれ梅も咲いています。花も白、薄いピンク、濃いピンクと色とりどりです。

ここに来ると、私たちはゆっくり歩くことが出来ます。広い梅林を散策して、新鮮な空気を吸い込むと、周りの冷たい空気にも梅の香りが含まれていることがわかります。もうすぐ来る春を迎える準備が、十分に整っていることがわかります。5月下旬から6月上旬までの、梅の実のなる季節になると「うめ〜ランド」という梅の実を摘むイベントが開催されます。たったの500円で梅の実を袋に詰め放題。このイベントが開催される時期に、この梅林をもう一度訪れるのが楽しみです。



名前:ノイ
出身:タイ バンコク
日本人の夫と息子と一緒に、佐賀県武雄市若木町で子育て中。
タイにいたときはアート・出版関係で働いていていました。
九州通訳特区ガイドの資格(タイ語)を持っています。